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2018年2月25日 (日)

国立劇場 二月文楽公演 第二部

2018年2月10日(土)〜26日(月) 国立劇場 小劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/

Ori_maneki

先日の第三部に続いて、本日は第二部。ロビーには織太夫襲名を祝うまねき。写真が下手で名前がほとんど読めないけど、交友関係はかなり華やかかと。

『花競四季寿』

万才・鷺娘
    豊竹睦太夫
    竹本津國太夫
    竹本小住太夫
    竹本碩太夫
    野澤喜一朗
    鶴澤清丈
    鶴澤寛太郎
    鶴澤清公
    鶴澤燕二郎

〈人形役割〉
太夫:吉田玉勢
才蔵:桐竹紋臣
鷺娘:吉田文昇

◇登場するかしら
太夫:若男
才蔵:祐仙
鷺娘:娘

「四季の情景を四場面に綴った景事物」から春の《万才》と冬の《鷺娘》。ちなみに、夏は《海女》、秋は《関寺小町》だそうな。三味線5人に対し、太夫は4人。始太夫が亡くなったことを改めて思う。

《万才》。才蔵の紋臣がよかった。愛嬌がある。
《鷺娘》。人形でも引き抜きやるンだ! 開いた傘の上に娘が立つのは、人形ならではだな、と。

『八代目竹本綱太夫五十回忌追善/六代目竹本織太夫襲名披露 口上』

    豊竹咲太夫
    豊竹咲甫太夫 改め 竹本織太夫

雲龍図屏風と綱太夫の写真を背に、咲太夫と新・織太夫ふたりだけの口上。何とも清々しい。

咲太夫は、勘三郎(十七代目ね)が父親(三代目歌六)の五十回忌追善を歌舞伎座でやったのを見て、「こういうことができる太夫になりたい」と思ったそうな。実現できてよかったっすね〜。

追善・襲名披露狂言
『摂州合邦辻』

合邦住家の段
  中:竹本南都太夫
    鶴澤清馗
  切:豊竹咲太夫
    鶴澤清治
  後:豊竹咲甫太夫 改め 竹本織太夫
    鶴澤燕三

〈人形役割〉
合邦道心:吉田和生
合邦女房:桐竹勘壽
玉手御前:桐竹勘十郎
奴入平:吉田玉佳
浅香姫:吉田簑二郎
高安俊徳丸:吉田一輔
講中:大ぜい

◇登場するかしら
合邦道心:正宗
合邦女房:婆
玉手御前:老女方
奴入平:検非違使
浅香姫:娘
高安俊徳丸:若男

新・織太夫が大熱演! これを2ヶ月続けてやっていたとは……。熱というか、圧というか、とにかくグイグイ迫ってくる語りで、観てる方も終演後はぐったりだよ。ただ、あまりにもエネルギッシュで、玉手が、全然、死にそうに見えなかったり。う〜む。

あぁ、それにしても、三味線の燕三の素晴らしさよ!!! 新・織太夫を引っ張って、ほんっとに見事でした。

歌舞伎は玉手が主役だけど、文楽は合邦が主役のような……と言いながら、人形はやはり玉手の勘十郎が印象に残る。とにかく、よく動く。浅香姫に華麗な飛び蹴りを食らわす姿とか、もう最高(笑)。

俊徳丸の一輔に気品がある。元の美しい姿に戻る奇跡は“面落”という仕掛けらしい。

入平が合邦に無茶振りされる(玉手の肝臓の血を採るよう頼まれる)場面。笑いが起こるのは、演者の問題か? 観客の問題か? 歌舞伎でも似たようなことがあるけど、毎回、考えさせられる。

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