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2018年6月 3日 (日)

新派百三十年 六月花形新派公演『黒蜥蜴 全美版』

2018年6月2日(土)〜23日(土) 三越劇場
https://www.shochiku.co.jp/shinpa/

[原作]江戸川乱歩 [脚色・演出]齋藤雅文
[美術]平山正太郎 [照明]北内隆志 [音楽]新内多賀太夫
[効果]内藤博司、下村知子 [擬闘]渥美博
[ステージング]前田清実 [立師]喜多村一郎

明智小五郎:喜多村緑郎
黒蜥蜴:河合雪之丞

岩瀬早苗:春本由香
岩瀬夫人:小川絵莉
岩瀬庄兵衛:鈴木章生

ジャック:市村新吾
郷田(新聞記者):児玉真二

柏原春:伊藤みどり
雨宮潤一:秋山真太郎(劇団EXILE)
波多野十三郎:今井清隆

連れが行けなくなったので……と、友人から急遽のお誘い。初三越劇場。昭和初期の建築らしく、意匠が素敵。ただ、狭くて開場時間はごった返すわ、前の席との段差は少ないわ、ストレスも多い。

てっきり三島由紀夫の戯曲をやるのかと思っていたら、齋藤雅文(新派文芸部)脚色による新派版で、昨年6月の初演と、今年3月の『怪人二十面相 〜黒蜥蜴二の替わり〜』(喜多村緑郎と河合雪之丞の自主公演)を踏まえた再演だそうな。

原作からちょこちょこ変更あり。登場人物や物語の展開(特に後半)に手を加え、明智小五郎と黒蜥蜴の心の交流を強調し、黒蜥蜴は“乳母日傘で育てられたお嬢様が零落して女盗賊になった”という設定を打ち出している。ま、その善し悪しはともかくとして、乱歩の世界が「泉鏡花などの新派の伝統的ロマン劇に連なる鉱脈」というのは尤もだと思うので、新たなレパートリーになるといいっすね。

明智小五郎の緑郎が、思いの外、かっちょええ〜。黒蜥蜴の雪之丞も、妖しい女盗賊にピッタリ〜。ふたりとも新天地が見つかって何より。今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

波多野十三郎の今井清隆は歌も歌う。美声を聴けたのは嬉しいけど、些か取ってつけたような気がしないでもない(笑)。
岩瀬早苗の春本由香は尾上松也の妹なのか。

それにしても、新派の女優は着物の所作が本当に美しい。惚れ惚れする。

十一月新派特別公演は横溝正史原作『犬神家の一族』だよ!
https://www.shochiku.co.jp/shinpa/pfmc/1811/

ちょっと観てみたいかも。

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