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2018年11月17日 (土)

上野水香プロデュースバレエ Jewels from MIZUKA II

2018年11月17日(土) 神奈川県民ホール
http://www.kanagawa-kenminhall.com/

[構成]上野水香 [照明]辻井太郎 [映像]立石勇人 [音響]細腰泰良
[衣裳コーディネート]大塚綾子 [ヘアメイク]星野安子

ウラジーミル・マラーホフ、 吉岡美佳、西村真由美といったお久しぶりのダンサーを目当てに。音楽は特別録音音源を使用。裏テーマはガーシュウィン?

【オープニング】

[振付・演出・映像]高橋竜太

かなり高い山台(2部の『Shelter Skelter』の装置?)にシックな装いの出演者が順番に登場し、軽く小芝居をして去っていく。公演の導入としてはまずまず。

さらに、performanceの前には作品名と出演者名と稽古風景の映像を投影するなど、観客への心配りが感じられる構成には感心いたしましたです。はい。

【第1部】

『カルメン組曲』より アダージョ
[振付]アルベルト・アロンソ [音楽]ロディオン・シチェドリン

上野水香、マルセロ・ゴメス

牧阿佐美バレヱ団時代から上野水香を観ている者としては、プロデュース公演をやるようになったンだね、大人になったね、でも、未だに“可愛い水香ちゃん”は引きずっているンだね……と、余計なことばかり考えてしまい、目の前の踊りに集中できず。トホホ。

しっかし、彼女の脚って、やっぱ綺麗だわ(嘆息)。

『白鳥の湖』第2幕より アダージョ
[振付]マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
[音楽]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

渡辺理恵、京當侑一籠

東京バレエ団と牧阿佐美バレヱ団の元プリンシパル同士という稀有な組み合わせが興味深く。えっと、京當侑一籠はまだ牧の所属でいいンだよね? と思ってホームページを確認したら、「アーティスト」の区分におりました。

渡辺理恵のオデットは初見。楚々として美しい姫君。京當と踊る機会がそうあるとは思えないので、時折、合ってないと感じる場面もあったけど、それは仕方ないさね。

『Craze of before dawn 夜明け前の狂気』
[振付]宝満直也 [音楽]マックス・リヒター、SINSKE

小野絢子、福岡雄大

面白かった! 特に、小野絢子の痙攣系の動き。魅せます。

思うに、自分はポワントを使ったコンテが好きなのかも。以前に宝満直也が振り付けた『3匹の子ぶた』もそうだったし。ってことで、宝満にはその手の作品をもっと作っていただきたい。

『Manou la mou』
[振付]モーリス・ベジャール [音楽]マノス・ハジダキス

吉岡美佳

しっとりとした叙情溢れるソロ。吉岡美佳はすでにベジャール・バレエ・ローザンヌを辞めて、東京バレエ団特別団員になっていたのか。まだまだ踊れそうで何より。

『海賊』より パ・ド・トロワ
[振付]マリウス・プティパ [音楽]アドルフ・アダン

上野水香、柄本弾、秋元康臣

古典を踊る秋元康臣は初見。前に観た『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』もよかったけど、今回のアリも素敵。

『Absence of Story』より パ・ド・ドゥ
[振付]島崎徹 [音楽]ヨハネス・ブラームス

針山愛美 → 田頭綾女(針山愛美は怪我のため降板)
ウラジーミル・マラーホフ

代役の田頭綾女がすんばらしかったです! 島崎徹作品を踊り慣れているだけあって、自家薬籠中の物、といった印象。

ウラジーミル・マラーホフは下半身の肉付きがすんごいことになっていたけど、久しぶりに観られて嬉しかった。

【第2部】

『Shelter Skelter』 *新作初演
[振付]高橋竜太 [音楽]オーラヴル・アルナルズ、Spark

Art Climbers Works;
高橋竜太、長瀬直義、梅澤紘貴、岡崎隼也、松野乃知、西村真由美、伝田陽美、上田実歩、秋山瑛

振付そのものよりも、装置とか衣裳とか見せ方の方に目がいってしまうタイプの作品。ある意味、東京バレエ団の同窓会のようでもあり。

西村真由美の踊りが大好きで、終わってみれば、ほぼ彼女の記憶しかない。

『ラ・シルフィード』より パ・ド・ドゥ
[振付]オーギュスト・ブルノンヴィル [音楽]ヘルマン・セヴェリン・レーヴェンスヨルド

沖香菜子、秋元康臣

てっきりラコット版だと思っていたら、ブルノンヴィル版でビックリ〜。

なんつーか、沖香菜子の人外感が半端ない。怖かったです。
秋元の華麗な脚捌きを堪能。キルトもよく似合っておりました。

『アラジン』より 結婚式のパ・ド・ドゥ
[振付]デヴィッド・ビントレー [音楽]カール・デイヴィス

小野絢子、福岡雄大

『アラジン』の全幕を観たのはかなり昔なので、どんな場面で踊られるパ・ド・ドゥなのか、これっぽっちも覚えてないわ。「結婚式」とあるからには、幸福感が出てればいいのかしらん?

『ボレロ』
[振付]ローラン・プティ [音楽]モーリス・ラヴェル

上野水香、柄本弾

珍妙(笑)。プティって、たまに(たまにか?)こういうの、作っちゃうンだよね。ま、それも含めて好きなんだけど。

柄本弾は衣裳が壊滅的に似合ってない。太腿の筋肉が発達し過ぎだと思われ。ただ、そのおかげで妙なコケティッシュ感が醸し出され、上野とコケティッシュ対決みたいな感じになっていたのが可笑しかった。ってゆうか、上野は自分よりキャリアが浅いパートナーと踊った方が、相手に媚びなくていいかも。

プログラム・ノートによると初演は1996年。ってことは、熊川哲也に振り付けたソロ(1999年 オーチャードホール10周年委嘱作品)より前なのか。

『ロミオとジュリエット』より バルコニーのパ・ド・ドゥ
[振付]篠原聖一 [音楽]セルゲイ・プロコフィエフ

下村由理恵、今井智也

振付自体はそれほど印象に残らず。下村由理恵はベテランだけあって、表現力が抜群。ただ、表情の作り方は大時代的。

『リベルタンゴ』
[振付]高岸直樹 [音楽]アストル・ピアソラ

上野水香、マルセロ・ゴメス

マルセロ・ゴメスがかっちょええ〜。いや、かっちょええだけじゃなく、ほとんど即興で踊っているかのような振付との一体感がお見事!

最後はガーシュウィンの『I Got Rhythm』に乗せて、いま一度、出演者を紹介(順番に短い踊りを披露)。終わってみれば、思いの外、楽しかった! ただ、私が観ていた2階席はお教室関係の動員も多かったみたいで、2000人超の大ホールを埋めるのは、上野水香と雖もたいへんなんだな、と。

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