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2018年12月24日 (月)

歌舞伎座百三十年 十二月大歌舞伎 夜の部

2018年12月2日(日)〜26日(水) 歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/

児太郎、梅枝に続いて、本日は玉三郎の阿古屋。物凄く昔に観たきりで、当時の記憶はほとんどない。共演者が誰だったかも覚えてないほど。三階東は阿古屋を眺めるにはいいけど、台詞や足拍子の残響が気持ち悪い(調べたら、2014年の團菊祭でも同じようなことを書いていた)。

『壇浦兜軍記 阿古屋』

遊君阿古屋:坂東玉三郎
秩父庄司重忠:坂東彦三郎
榛沢六郎成清:坂東亀蔵
岩永左衛門致連:尾上松緑

さすがは当代真女方の最高峰。圧巻でございました。演奏もいいンだけど、唄がまたいいンだな。ただ、体力的な衰えを感じたというか、以前ならもっと細部まで神経を行き渡らせていただろうに……と、思ってしまったのも事実。岩永で付き合う必要が本当にあったのかしらん?

ってことで、本日の岩永は松緑。玉三郎独特の工夫は瞼に目を描いたくらいで、基本的にはほぼ同じでした。記憶が定かでなかったので、勘違いしていたわ。ニンに合っているのは、やっぱ松緑だよな。なんつーか、重みが違う。

『あんまと泥棒』

泥棒権太郎:尾上松緑
あんま秀の市:市川中車

もともとはラジオドラマだったものを、十七世中村勘三郎の懇願もあって、舞台化したそうな。

秀の市の中車。前半はほぼひとりで芝居を運んでいく。古典はまだ厳しいものの、比較的新しい作品なら問題なく。愛嬌たっぷりの役作りになりそうなところを、中車は強欲さで見せていく。これはこれでありかと。

松緑が人のいい権太郎を好演。

『二人藤娘』

藤の精:中村梅枝
藤の精:中村児太郎

“チョンパ”で明るくなると、花道七三に黒地の着物で紫の藤の花を持った梅枝、本舞台に白地の着物で白の藤の花を持った児太郎。思わず、客席からジワ。

梅枝の艶やかさと児太郎の可憐さにうっとりしているうちに終わってしまったよ(笑)。伸び盛りの若手は清々しくていいねぇ。

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