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2018年12月18日 (火)

国立劇場 十二月文楽公演

2018年12月6日(木)〜18日(火) 国立劇場 小劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/

途中で寝てしまった鑑賞教室のリベンジ。ってゆうか、数日前にセンターブロック前方の戻りチケットを見つけてしまったので。登場人物が「全員悪人」ならぬ「全員狂人」でメチャメチャ面白かった!

『鎌倉三代記』

局使者の段
    豊竹希太夫
    鶴澤清馗

米洗いの段
    豊竹靖太夫
    野澤錦糸

三浦之助母別れの段
    竹本文字久太夫
    鶴澤藤蔵

高綱物語の段
    竹本織太夫
    鶴澤清介

〈人形役割〉
三浦之助母:吉田和生
女房おらち:吉田蓑一郎
女房おくる:桐竹紋臣
讃岐の局:桐竹紋秀
阿波の局:桐竹紋吉
北条時姫:吉田勘彌
安達藤三郎 実は 佐々木高綱:吉田玉志
三浦之助:吉田玉助
富田六郎:吉田文哉
近所の嬶:大ぜい
軍兵:大ぜい
中間:大ぜい

◇登場するかしら
三浦之助母:婆
女房おらち:丁稚
女房おくる:老女方
讃岐の局:老女方
阿波の局:老女方
北条時姫:娘
安達藤三郎 実は 佐々木高綱:検非違使
三浦之助:源太
富田六郎:金時

歌舞伎(現行上演では七段目の《絹川村閑居の場》しか出ない)だとあまり気にならなかったけど、文楽だとどいつもこいつも狂ってるとしか思えん。皆、簡単に死に過ぎ。ま、それだけ戦国の世は人の命が軽い、ってことなわけで。きな臭い昨今について思いを巡らせてしまったよ。

それはさておき。

時姫の勘彌が素晴らしい。可愛らしい振袖姿で料理拵えや看病に右往左往する純情。戦場から戻った三浦之助に口移しで薬湯を飲ませ、切々と想いを伝える熱情。クドキで見せた後ろ振りの、何と美しいこと。

さらに、三浦之助の玉助の凛々しい若武者ぶり、藤三郎実は高綱の玉志の軽妙さと勇壮さの演じ分け、三浦之助母の和生の少ない動きから立ち上る気丈さ、などが印象に残る。あ、あと、ちょこちょこ客席を笑わせていたおらちの蓑一郎も。

当たり前だけど、席が近いと人形の細かい所作までしっかり見えるので、伝わるものも多いな。

鑑賞教室で解説をしていた希太夫。語り分けはいいンだけど、声がまだ細い。
文字久太夫と藤蔵は盤石。織太夫が切場を堂々と。

『伊達娘恋緋鹿子』

八百屋内の段
    竹本津駒太夫
    竹澤宗助

火の見櫓の段
    豊竹芳穂太夫
    竹本南都太夫
    豊竹亘太夫
    竹本碩太夫
    野澤勝平
    鶴澤清公
    野澤錦吾
    鶴澤清允

〈人形役割〉
小姓吉三郎:吉田玉勢
下女お杉:吉田簑紫郎
娘お七:吉田一輔
親久兵衛:吉田勘市
久兵衛女房:桐竹亀次
丁稚弥作:吉田玉翔
武兵衛:桐竹勘介
太左衛門:吉田玉路
木戸番:大ぜい

◇登場するかしら
小姓吉三郎:若男
下女お杉:娘
娘お七:娘
親久兵衛:武氏
久兵衛女房:婆
丁稚弥作:丁稚
武兵衛:端敵
太左衛門:端敵

《八百屋内》の津駒太夫と宗助の安定した床。《火の見櫓》の華やかな演奏と櫓登りの仕掛け。これはこれで楽しかった。

ただ、終盤のドタバタ(お七が半鐘を鳴らしている櫓の下で、“天国の剣”を巡って、殴る蹴る、雪をかける、水桶に突き落とす……)はもう少し整理した方がいいような。お七が目立たなくて可哀想っす。

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