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2019年2月10日 (日)

二月大歌舞伎 夜の部

2019年2月2日(土)〜26日(火) 歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/

Saidan_tatsu

幕間で携帯をチェックしたら、ツアー先の制作担当さんから10回(!)くらい着信が入っていて……。何本か電話をかけて用は済んだけど、ったく、落ち着かないったらありゃしない。ま、そんなこともあるさね。

『一谷嫩軍記 熊谷陣屋』

熊谷次郎直実:中村吉右衛門
平経盛室 藤の方:中村雀右衛門
源義経:尾上菊之助
亀井六郎:中村歌昇
片岡八郎:中村種之助
伊勢三郎:尾上菊市郎
駿河次郎:尾上菊史郎
梶原平次景高:中村吉之丞
堤軍次:中村又五郎
白毫弥陀六 実は 弥平兵衛宗清:中村歌六
熊谷妻 相模:中村魁春

吉右衛門の熊谷は何度か観ているけど、今回が一番充実していたような。ここ最近、老いを感じていた吉右衛門にかつての力強さが戻っていたのが何とも嬉しい。正直なことを言うと、思い入れが過ぎる場面もあったものの、幕切れの「十六年はひと昔」には泣かされました。

相模の魁春、藤の方の雀右衛門、弥陀六の歌六、軍次の又五郎、梶原の吉之丞など、脇も盤石。
義経は菊之助。決して悪いわけではないンだけど、前に観た菊五郎の義経が絶品過ぎて……すみません。

竹本の葵太夫と寿治郎も印象に残る。やっぱ全段通すといいっすね。

『當年祝春駒』

工藤左衛門祐経:中村梅玉
曽我五郎時致:尾上左近
大磯の虎:中村米吉
化粧坂少将:中村梅丸
曽我十郎祐成:中村錦之助
小林朝比奈:中村又五郎

しばらく観ないうちに、左近が大きくなっていて、ビックリ〜。
さらに、米吉が綺麗になっていて、またまたビックリ〜(ちょっと痩せた? それとも、化粧が巧くなった?)。

短いながらも、「晴れやかなる祝儀舞踊」を堪能。

初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言
『名月八幡祭』

縮屋新助:尾上松緑
芸者美代吉:坂東玉三郎
魚惣:中村歌六
船頭長吉:中村松江
魚惣女房お竹:中村梅花
美代吉母およし:中村歌女之丞
藤岡慶十郎:中村梅玉
船頭三次:片岡仁左衛門

四十歳の若さでこの世を去った初世尾上辰之助(後に三世松緑追贈)の追善狂言。息子の松緑が「一昨年6月歌舞伎座に続く2度目の縮屋新助」を演じる。人のいい田舎の行商人、その朴訥さや実直さはよく出ていた。ただ、美代吉に騙されていたとわかってからの狂乱や、男たちに担ぎあげられ高笑いしながらの引っ込みなどは、肩に力が入り過ぎて、空回りしている気がしないでもない。

美代吉の玉三郎が深川芸者の気風のよさや洗練された粋を体現。自由奔放なファム・ファタルぶりで、まさにマノンやカルメンの系譜に連なる女。
三次の仁左衛門も自堕落な色男を演じて見事。

鷹揚な藤岡の梅玉、威勢のいい魚惣の歌六(彼が新助を引き止めさえしなければ……ある意味、悲劇の根源)を含め、追善こその豪華な顔ぶれで、実に、実に実に見応えあり!

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