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2019年7月19日 (金)

エイフマン・バレエ 2019年日本公演『ロダン〜魂を捧げた幻想』

2019年7月18日(木)〜19(金) 東京文化会館
http://www.japanarts.co.jp/

[台本・振付・演出]ボリス・エイフマン
[音楽]モーリス・ラヴェル、カミーユ・サン=サーンス、ジュール・マスネ、クロード・ドビュッシー、エリック・サティ
[舞台装置]ジノーヴィ・マルゴーリン
[衣装]オリガ・シャイシメラシヴィリ
[照明]グレプ・フィリシチンスキー、ボリス・エイフマン

ロダン:オレグ・ガブィシェフ
カミーユ:リュボーフィ・アンドレーエワ
ローズ・ブーレ:リリア・リシュク

今月は仕事と親の介護で手一杯だったンだけど、エイフマン・バレエの21年ぶりの来日とあれば、是が非でも観なくては! ってことで、何とか行けそうな平日夜の『ロダン』を選択。とりあえず、『アンナ・カレーニナ』は新国立劇場バレエ団の上演を観ていたし、何よりカミーユ・クローデルがどう描かれているかに興味があったし(かなり昔、日本で彼女の展覧会が頻繁に開催されていたのよ)。

彫刻家オーギュスト・ロダン、その弟子カミーユ・クローデル、そして、ロダンの内縁の妻ローズの三角関係を描いた物語で、音楽はロダンと同時代のフランスの作曲家による作品で構成。2011年11月22日、サンクトペテルブルグのアレクサンドリンスキー劇場初演。

オレグ・ガブィシェフ扮するロダンが彫塑台の上に立つダンサーの身体を“捏ねる”と、やがてそれが見事な彫刻へと結実していく様は圧巻。中でも、《カレーの市民》や《地獄の門》といった大勢のダンサーが作品へと変貌していくシーンは見応えあり。

ただ、作品全体としては、期待したほどでもなかったかな。カミーユの描き方が物足りないというか、ロダンに対して甘過ぎるというか。確かにカミーユはロダンのミューズだったけど、同時に彼女自身も才能豊かな彫刻家だったわけで、彼女の才能を搾取し続けたロダン──女性の芸術家を評価しなかった時代背景も含めて──へのcriticalな視線が感じられるとよかったのかも。

ちなみに、ロダンの作品って、結構、不思議なポーズを取っていることが多くて、エイフマンの振付も長い手脚が奇妙な角度に曲がっていたりしていて、通じるところがあるな、と。

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