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2019年10月22日 (火)

Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.7『オイディプス』

2019年10月7日(月)〜27(日) Bunkamura シアターコクーン
http://www.bunkamura.co.jp/

[原作]ソポクレス [翻案・演出]マシュー・ダンスター
[翻訳]木内宏昌 [美術・衣裳]ジョン・ボウサー
[振付]シャーロット・ブルーム [照明]勝柴次朗
[音楽]かみむら周平 [音響]井上正弘 [ヘアメイク]林摩規子
[映像]栗山聡之 [衣裳スーパーバイザー]中野かおる
[アソシエイト・デザイナー]中根聡子 [演出助手]桐山知也

オイディプス:市川海老蔵
イオカステ:黒木瞳

クレオン:高橋和也
テレイシアス:中村京蔵
操縦士:谷村美月

羊飼い:笈田ヨシ
コロスのリーダー:森山未來

久しぶりの成田屋シート。「あまり前の方にしないでね💕」とお願いしておいたお陰か、遠からず近からずストレスレスの席。ありがとう!>成田屋

「設定を大胆に現代に引き寄せ、歌舞伎、現代劇、ダンスのコラボレーションで新しい『オイディプス』を生み出すという大きな試み」に期待していたンだけど……海老蔵の第一声を耳にして愕然。台詞に説得力がない。無駄な動きが多く(歌舞伎と違って型がないから?)、やたらと手を振り回すのも興醒め。終盤のモノローグは台詞が七五調になり、一気に歌舞伎味が増すのは演出家の指定? 慟哭を無音で表現したのは正解。

とにかく、海老蔵ひとりが浮きまくっているものだから(あまりの浮きっぷりに、観ているこちらが恥ずかしくなる程)、演出家の意図もイマイチよくわからず、ドラマティックな展開の割に平板な印象。

イオカステの黒木瞳が若々しくて、オイディプスと親子の設定に無理が感じられる。あと、衣裳(ワンピース)のせいで浅薄に見えて、王妃というよりセレブ妻って感じ。

テレイシアスの京蔵が出色の出来。完全に歌舞伎の女形の演技なんだけど、違和感なく馴染んでいた。

コロスのリーダーに森山未來。身体性が高く、台詞も巧い。
コロスにはダンサーも多く参加していて(武元賀寿子、柳本雅寛、湯浅永麻、平原慎太郎など)、彼らの台詞が、思いの外、しっかりしているのには驚いた。

本作は「シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ」として2016年から始まった《DISCOVER WORLD THEATRE》のvol.7として上演。日本語を母国語としない演出家の場合、言葉をどこまで理解して演出しているのか、いつも疑問に思うのよね。

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