« 11月も今日で終わり | トップページ | Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画『キレイ −神様と待ち合わせした女−』 »

2019年12月10日 (火)

NODA・MAP 第23回公演『Q:A Night At The Kabuki』

2019年10月8日(火)〜15日(火)/11月9日(土)〜12月11日(水) 東京芸術劇場 プレイハウス
https://www.nodamap.com

*スタッフ&キャストはこちらをご覧ください。

初日に比べてすべてが淀みなく、最後までがあっという間だった。

あなたがた、戦の間は、何人、人を斬ろうとも人殺しとは呼ばれません。
だがもはや、戦争は終わっているのです。
一秒でも過ぎていれば、れっきとした「殺人」となるんですよ。

尼マザーッテルサはそう語るが、戦の間とは言え、人を殺してしまった平の瑯壬生とそれからの瑯壬生にhappy endingはあり得ないンだな、と。運命を変えるために、悲劇を繰り返さないために、「運命の、予告編の先回り」を試みるも、愁里愛と瑯壬生が結ばれることは、決してない。

それを鮮やかに示した幕切れ。平の瑯壬生が源の愁里愛を背後から抱擁する……と、源の愁里愛は腕の中からするりと抜け出し、代わりにそれからの愁里愛が腕の中に入る……と、今度はそれからの瑯壬生が平の瑯壬生を押しのけ、それからの愁里愛を抱擁する……と、それからの愁里愛は腕の中からするりと抜け出し、それからの瑯壬生の腕の中には、もう誰もいない。演劇でしかできない表現であり、とてもとても美しかった。

美しいと言えば、新床のシーン。巨大な真っ白い敷布の波打つ様の、なんと綺麗なこと! 今でも目に焼きついている。

初参加が多い中、やはり松たか子の安定感は頭抜けている。カーテンコールでの誰よりも凛々しい佇まいも素敵だった。

|

« 11月も今日で終わり | トップページ | Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画『キレイ −神様と待ち合わせした女−』 »

2019年鑑賞記録」カテゴリの記事